画像の減色に「Yukari」を使う

最終更新:2016年07月02日

シムピのオブジェクト、スキン、壁紙などを自作する際に、画像を編集することになりますが、
その画像で使うことのできる色数の上限は256色(インデックスカラー)までです。

いつも使ってる画像編集ソフトでシムピアイテム用の画像を作成したあと、
減色専用ツールの「Yukari」を使って256色BMPファイルを出力してみようってページです。
「Yukari」はWindows用のソフトウェアです。

ダウンロードと解凍

「Yukari」のダウンロードはこちらから。

  1. 上記サイトの「最近のダウンロード一覧とか履歴とか」項目のすぐ下にある「GUIで操作したい方は、こちら」のリンクから、YukariGUI099870.zipをダウンロードします(2016/07/02現在の最新版)。
  2. ダウンロードしたYukariGUI099870.zipを右クリック、メニューからプロパティを選択して、プロパティウインドウを出します。
    右下に「ブロックの解除」チェックボックスがあったらチェックして、下部のOKをクリック。
    プロパティウインドウの「全般」タブ
    (Windowsのバージョンによっては、「ブロック解除」ボタンになっているようです。その場合はボタンをクリックしてOK
  3. YukariGUI099870.zipを解凍しようとすると、パスワードの入力を求められます。
    パスワード入力ダイアログ
    「Yukari」をダウンロードしたページの「最近のダウンロード一覧とか履歴とか」項目の4あたりにパスワードが書かれています。
    コピペしてOKをクリック。
  4. 解凍され出てきたYukariフォルダを任意の場所に移します。
  5. Yukariフォルダ内のFLAX.exeをダブルクリックで、「Yukari」が起動します。

使い方と設定

起動できたら画像をドロップしてスパナアイコンをクリック、出てきたダイアログをOKしたらメニューのFileで保存という流れです。
以下で詳しく説明します。

  1. 「Yukari」起動時のウインドウです。アイコンから
    Yukari起動直後
    ウインドウのグレーの部分に、減色したい画像をドラッグ&ドロップしてください。
    (デフォルトのままで開ける画像形式は、BMP、JPEG、PNG、GIFです)
  2. 画像をドラッグ&ドロップしたら、スパナの形のアイコンをクリックします。
    スパナのアイコンをクリック
  3. Quantize Optionというダイアログが開きます。
    ここで画像変換設定をしています。(この項目の説明は飛ばして、デフォのままでも大丈夫です)
    設定できたらOKをクリック。
    変換設定
    自分の場合、Mainタブ以外は、デフォルトのままで使っています。
    Mainタブの設定。
    • Pallet Source(パレットソース)枠
      上が、パレットカラーBMPファイルを指定するか。他の画像のパレット(使われている色のリスト)を使用して減色したい場合に。
      下が、この枠の下の項目で設定で減色を行う。基本的にこちらで。
    • Pallet(パレット)枠
      最大の色数を指定。256色にしたいので、8bit(256)にチェック。
    • Dither(ディザ)枠
      • dither modeのドロップダウンボックスで、ディザの方式を選択。
        諧調の細かいグラデーション画像を減色するとマッハバンドが出ることがありますが、その出方のパターンを選択する感じです。
        画像では好みでgPeanosにしてありますが、デフォルトのままでもよさげです。
        下記のページ等を参考に好みで選んでみてください。
        参考: 資料室 → 減色ソフト(専用・フィルタソフト) | GIF アニメ大学校
        (ページ中ほどの「Yukari 10.22 256 色」の項目。「誤差拡散」がerror diffusion、平均誤差がmean errorです)
        Atkinsonはこの資料の後で追加されたようです。資料先頭の変換前のフルカラー画像を変換して比べてみてください)
      • light-heavyはディザの強さ。数値を高くすると、選択したディザが強くかかるようになります。とりあえずデフォでおk。
    • fixed color(固定色)枠
      add following colorsにチェックを入れると、パレットに強制的にこの項目で選択した色を追加する。
      add following colorsにチェックを入れなければ、下の色の四角にチェックがついていても減色に考慮されません)
      例えば、シムピのオブジェクトの画像を編集する場合、オブジェクトが無い部分は黄色(R:255, G:255, B:0)で塗りつぶしますが、その黄色をパレットに確実に含めたい場合は、黄色のチェックボックスにチェックしてadd following colorsにもチェックを入れる形になります。
    • free color(自由色)枠
      fixed color(固定色)以外の色で確実にパレットに含めたい色があったら、ここで指定できます。
  4. 変換が終わると、8ビット256色に変換された画像が「from here」という名前で表示されています。
    変換後
    この状態で、上部メニューのFileをクリック。
    save as new fileを選択します。
    セーブを選択
  5. 「名前を付けて保存」ダイアログが出るので、「ファイルの種類」でnormal bitmap(.bmp)を選択し、「保存」します。
    normal bitmapで

これでシムピアイテムに使える256色BMPファイルができました。

最後に

複数ファイルの一括256色BMP変換は、同じページでダウンロードできるコンソール版のYukariが便利です。
コマンドプロンプトで文字列入力をして操作するタイプです。

減色専門のツール、今も使えて本当助かりますです。
これさえあれば、どんな画像編集ツールでもたいがいPNGは出力できるので、
何使ってもシムピに使う画像にできるし安心安心。